こころふ日記 ~公認心理師が子育てや心理学のことなどを語るブログ~

公認心理師のこころふが、子育てや心理学のことなど気ままに書くブログです。

登園しぶりへの対応について

こんばんわ。 

公認心理師のこころふです。 

 

現在長期育休中で2児の子育てに奮闘中です! 

 

うちの3歳のぴよ子を、今年から幼稚園に通わせているのですが 今困っているのは“登園しぶり”です。 

 

出かける直前になると「おなか痛い」と言い出したり、「ねむい」「つかれた」と言い出したり、何かと理由をつけて休みたがります。 

 

園についてからも私の脚にしがみつき、 大声で泣きじゃくることもあります。 

 

まぁ、ほぼ毎日抵抗しますね(;^_^A 

いつも後ろ髪をひかれる思いで、娘を預けてきます。 

 

うまく声をかけて、なだめてくれる園の先生には感謝しかありません(;^ω^) 

 

幸い、迎えに行くときには「楽しかった~!」と笑顔で言ってくれるのですが、やっぱりちょっと心配になります。 

 

多くのママさん、パパさんが同じような心配を抱えているのではないでしょうか。 

 

初めて娘が本格的に登園をしぶったときは、登園時間が迫っていたこともあり焦ってしまい、

「え?なんで?」「時間がないんだよ」「早くいこう!」などと、かなり急かしてしまいました。 

 

今思うと、娘に無用なプレッシャーを与えてしまったなぁと反省しているのですが、やっぱり親側は「保育園・幼稚園は行くもの」「行って当たり前のもの」という意識がありますよね。 

 

だから、いざ「行かない」「いやだ」と言われると、焦ってしまったり、イライラしてしまったりする方も多いと思います。 

 

では、どう対応したらいいのでしょう。

 

対応のポイント

私も仕事柄、子どもの不登園や不登校に悩むさんの相談に対応させていただいたことがあるので、その経験と、今回自分が親の立場になって気づいたことをふまえて、私なりの考えを書きたいと思います。 

 

①「絶対に連れて行くぞ!」と意気込まない 

まず、「絶対に連れて行くぞ!」「何がなんでも登園させてやる!」とは意気込まないほうがよいです。 

たしかに、登園しぶりをする子であっても、 いざ行ってさえしまえば楽しく過ごせる場合が多いことと思います。 

だから、「連れて行ってさえしまえば大丈夫」「とにかく連れていくことが大事」と 考える人が多いと思います。 

 

その考え方がうまくいくケースもあるでしょう。 

ただ、“心の底から行きたくない”、“どうしても行けない”という子は存在します。 

理由は、集団に入ることが極度に苦手、新しい環境が極度に苦手、などさまざまです。 

そういった子どもたちにとって、保育園、幼稚園、あるいは学校という場所で過ごすことは、心底辛いことだったりするわけです。 

そして、その辛さをうまく言葉にできない子も大勢います。 

  

だから、「何がなんでも連れていく」は、ちょっと危険な考え方だと思うのです。 

無理やり登園させられたことが、トラウマになってしまう恐れもあります。 

  

さらに言うと、親が意気込んでしまうことで、冷静に対応できなくなり、子どもの登園への気持ちがよりしぼんでしまう可能性が高いです。 

「いざとなったら休ませればいいや」くらいにかまえていた方が、結果的に子どもの安心感につながり、登園できる場合が多いと思います。 

 

実際、子どもの不登校に悩む親が、登校させることをあきらめたとき初めて、子どもが登校できるようになるという例が少なくありません。 

  

②子どもの話に耳を傾け、共感する姿勢をもつ 

子どもから「行きたくない」と言われると、先の例の私のように「え?何言ってるの?」などといった言葉がつい出がちだと思います。 

  

しかし、これでは子どもは、自分の気持ちが親から否定されたと感じ、ますますネガティブな気持ちを強めてしまいます。 

 

親がまずするべき対応は、「そうか、行きたくないんだね」と子どもの気持ちによりそい、話を聞き、共感する姿勢をもつことです。 

親が気持ちを分かってくれたと感じると、子どもは安心し、 登園に向けて気持ちが動きやすくなります。 

結果的に行けなかったとしても、親に気持ちを受け止めてもらえた経験は、 その後のプラスになるでしょう。

 

③登園したあとのポジティブなイメージを持たせてあげる 

保育園、幼稚園に通い始めて日が浅く、新しい環境に慣れない状況であれば、 いやだなぁと思う気持ちはごく自然なことです。 

必要以上に不安がる子どももいます。 

そういった場合は、登園したあとの園での活動で、楽しそうな場面を具体的にイメージできるように伝えてあげるとよいかもしれません。 

「〇〇くんとおままごとして遊べるね」「今日のお昼は△△だね。楽しみだね」などといった具合にです。 

ポジティブなイメージが思い描けると、子どもの不安もやわらぎ、登園する気持ちに一歩近づくかもしれません。 

 

 

④登園できた日は、子どもの頑張りをねぎらってあげる 

行きたくないという気持ちを抱えながら、こころを奮い立たせて登園できた子に対しては、精一杯ねぎらってあげましょう。 

親ががんばりを認めてくれるということは、子どもにとって一番のごほうびです。 

安心感が得られ、次の日からの通園をがんばる気持ちが高まります。 

 

⑤園の先生と情報共有する 

園の生活の様子が分かると、子どもがどの部分をいやだと感じているのか察しやすくなり、対応しやすくなります。 

また、子どもが楽しんでいる活動や仲良くしている子の名前が分かると、 

③で挙げた「ポジティブなイメージ」を持たせてあげる声かけがしやすくなります。 

 

⑥朝は時間に余裕をもつ 

これは、今回私が痛感したことですが、 朝の時間がないときに、子どもにあれこれ言われると、気持ちが急いてしまい、 冷静に対応できなくなってしまいがちです。 

そこで登園準備を少し早めに始めることにしたところ、娘がイヤイヤ言い始めても、以前よりも冷静に対応できるようになりました。 

当たり前のことかもしれませんが、こういうちょっとした工夫も大事だよなぁと感じています。 

 

おわりに 

いろいろと書きましたが、ご家庭によって事情はさまざまでしょうし、 子どもには個性があります。 

これが正解という絶対の答えはありません。 

 

登園させることにこだわりすぎず、何より、子どもの気持ちによりそうということが一番大事だと思います。 

 

もちろん、なるべくなら毎日元気に通ってほしいですが・・・ 

やっぱり子育てって難しいですね(笑)

 

最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました(^^)

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