こころふ日記 ~公認心理師が子育てや心理学のことなどを語るブログ~

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【書評】「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」(著:明橋大二)

 

こんばんは。 

2児の父であり、長期育休中のこころふです。 

 

心理職として子育ての相談にのることもありましたが、 

いざ自分がメインで育児をするようになってから、 

新たに学ぶことはとても多いなと感じています。 

 

ときどき書評、というか本の紹介もしているのですが、 

今回はこちらの本を紹介します。 

 

『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス 

著者は、スクールカウンセラーにして医者でもあるという、明橋大二さんです。 

 

私は、以前働いてた職場の精神科医の先生にすすめられ、読みました。 

まだ2番目の子がうまれる前でした。 

 

本書の出版は2007年と、けっこう前になりますが、 

特に古いとは感じず、今読んでも、十分参考になる内容です。 

ちなみに、この「子育てハッピーアドバイス」はシリーズ化されているようです。 

 

さて、タイトルからわかるとおり、 

「忙しいパパ」向けの子育て本です。 

 

本書のいいところは、 

なんといっても読みやすくてすぐ読み終わること 

タイトルに偽りなしです。 

 

漫画やイラストがほぼ全ページにわたり掲載されていて、 

内容がすっと入ってきやすい。 

 

これを初めて読んだ当時、 

まだ私一人で子どもの世話をするのに抵抗があった頃、 

「子どもの世話を父親一人でしてみると、母親のたいへんさも理解できますし、子どもとの絆も強まります。」との記述を読み、 

じゃあやってみようかな、と思った記憶があります。 

 

また、子育て中の父親として、 

「そうそう、あるある」と思った箇所がいくつもありました。 

 

例えば、上司から急な仕事を依頼されどうしても家に帰れず、 

子どもの誕生日を祝うことができなかったパパ。 

 

ママからは「家族より仕事の方が大事なのね!」なんて言われてしまい… 

 

どちらの気持ちもわかる。わかるだけに切ない… 

仕事と育児の板挟みは、多くのパパが経験していることだと思います。 

 

私の場合、その結果が、 

現在の「育休」という選択につながっていますし。

(家族の誕生日くらい当たり前に早く帰れる社会になってほしい、と切に思う・・・)

 

本書の中では、夫婦間であらかじめよく話し合って、 

お互いの状況(会社内での自分の立場、など)を 

きちんと伝えあうことの大切さが説かれていました。 

 

難しいことですが、おろそかにせず、やっていこうと思いました。 

 

 

 

なお、最終章の 

『「お父さん、生きていてほしい!」子どもが最後に願うこと』は、 

涙なしに読めない内容でした。 

 

私も仕事のストレスで辛い思いをしたことは何度もありますが、 

最後の最後に大切なのは生き抜くことなんだな、とあらためて思いました。 

 

本書の序文にも書いてあることですが、 

現在忙しい中パパとして奮闘中の方、これからパパになる方に 

おすすめしたい本です。

 

父親としての自分を振り返るきっかけになりますよ。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!