こんばんは。
2児の父であり、長期育休中の主夫こころふです。
突然ですが、みなさん「リトミック」は知っていますか?
おそらく多くの方が、幼稚園・保育園、小学校の音楽の授業などで経験したことがあるのではないかと思います。ピアノの音楽などに合わせながら、体を動かすあの活動です。
私も小学生のころ、音楽でリトミックを体験した記憶があり、個人的には楽しく好きな時間でした。
ただ、あらためて「リトミックって何?」と聞かれると、それこそ
「音楽に合わせて体を動かすあれだよ」ぐらいにしか答えられません。
多くの方がそうなのではないでしょうか?
わが家では、以前から子どもを地域のリトミックに通わせています。
もともと妻が通わせていたのを、私が育休をとったことで、今は私がその役目を引き継ぐ形になったのですが、正直なところ、“妻に頼まれたから”という理由だけで漫然と通わせていたにすぎませんでした(;^ω^)
今回、さすがにそれもどうかと思い、「そもそもリトミックって何?」「本当に効果あるの?」といった疑問について自分なりに調べてみたので、書かせていただきます。
なお、この分野は私の仕事(心理系)と無関係ではないものの、
私自身は専門とはほど遠いところにいる人間なので、そういう人間が興味をもって調べたものだと思って読んでいただけると幸いですm(__)m
そもそもリトミックって何?
リトミック教育は、スイスの音楽教育家エミール・ジャック・ダルクローズが考案した音楽教育です。
リトミック研究センターによれば、
「楽しく音楽と触れ合いながら、基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的、感覚的、知的にも、これから受けるあらゆる教育を十分に吸収し、それらを足がかりに大きく育つために、子どもたちが個々に持っている「潜在的な基礎能力」の発達を促す教育」
と紹介されています。
また、リトミック教育には3つの柱があるとのことです。
①リズム運動
音楽に合わせて動いたり、感じたことを表現すること。
②ソルフェージュ
リズム運動に合わせながら、音程を確認したり、歌ったりすること。
③即興
リズム運動・ソルフェージュをもとに、楽器を使うなどして即興的に演奏すること。
だそうです。
まとめると、
「音楽を楽しみながら、体を動かしたり歌ったりと自己表現することで、子どもの潜在能力を促すことを目的とした教育」と言えそうです。
ダンスとの違い
リトミックとダンスは、どちらも音楽に合わせて身体を動かすという点で似ています。
ただ、ダンスは、見られることを意識するということ、音楽と動きを一致させることが重要視されます。
それに対してリトミックは、自分で感じたことや考えたことを自由に表現することに重きがおかれており、動き手は必ず音を聴いてから身体反応をするので、音楽と動きが常にずれて見えることになるとのことです。
リトミックの効果にエビデンスはあるの?
今回これが特に気になったところです。
「効果に科学的な根拠(エビデンス)があるの?」ということです。
私もリトミックに意味がないと思っているわけではないのだけれど、
しっかりとした根拠があるのであれば、娘を通わせるモチベーションにつながると思ったのです。
で、調べてみた結果、
結論から言うと、それほどはっきりしたものは得られませんでした(;^ω^)
限られた時間しかないということと、私のリサーチ能力の乏しさに原因があることは否定しません!(効率的な論文の調べ方をご存知の方がいたら、コツを教えてください( ;∀;))
ただ、実証的な研究もあるにはあったので、紹介したいと思います。
「保育園児への短期リトミックの効果」という研究論文です。
1996年とかなり前に発表された論文であるということと、対象人数が少ないという部分は気になりますが、私が探した中では、数少ない実証的研究です。
読んでみると、まず出てくるのがリトミック研究の限界についての記述。
①長期間実施されるためリトミックの効果と加齢に伴う発達を区別できない
②園内の活動である限り統制群を設けることが難しい
とのことです。
①は、リトミックの効果なのか発達が進んだことによる影響なのかわからない、ということですね。なるほどと思いました。
②の統制群というのは、実験群(リトミックをさせるグループ)と比較するための、リトミックをさせないグループのことです。
実証的な研究が少ないのも、これらの事情が関係しているのでしょう。
さて、本研究の概要は以下のとおりです。
・ある保育園の園児19名を対象とし、実験群と統制群に分けた。
・全員に音楽テストを実施し、その後実験群には7セッションのリトミックを受けてもらう。
・全員に2回目の音楽テストを実施したのち、今度は実験群と統制群を入れ替えたうえで、7セッションのリトミックを受けてもらう。(つまり前半はAグループに、後半はBグループに受けてもらったということ)
・最後に全員に3回目の音楽テストを受けてもらう。
・1回目と2回目のテストの間に意味のある差は認められなかった。
・2回目と3回目のテスト結果を比較すると、実験群(リトミックを受けたグループ)のみ、音の「高低」の弁別に有意差傾向(統計的に明確な差があるとまでは言いきれないが、その傾向はみられたということ)が認められた。
・1回目と2回目の間で差が出なかったのは、欠席者が多かったからではないかと筆者は考察している。
ちなみに音楽テストは、聞き取りの課題であり、
「強調」「リズム」「高低」「音色」「和音」「鑑賞」といった項目の理解度を測定するものでした。
その中で有意差傾向が認められたのは「高低」の弁別のみだったということなので、トータルで見てはっきりした効果が認められたとは言い難いかなと思います。
ただ、わが子のリトミックの様子を見ていると、音の「高低」に合わせて動きを変える活動(バチを2本持ち、高い音がなったら頭の上で叩く、低い音がなったら下で叩く)は、たしかに進歩していると感じてはいるので、リトミックの効果と言えるのかもしれません。
おわりに
すみません。
ここまで書いてみてなんですが、本当に効果があるのかどうか、個人的にははっきり言ってよくわかりませんでした(笑)
もっとよく調べればわかるのかもしれませんが、労力と時間をさくのに限界を感じました…。
少なくとも、効果が数値で表しにくい活動ではあるようです。
ただ、遊びや音楽が子どもの発達によいということを否定するつもりもないですし、親子で楽しんで取り組めるのであれば、それだけで意義があるかなとは思います。
なので、私はこれからも娘といっしょにリトミックを楽しんでいきたいと思います!
今回調べてみたことで、多少モチベーションも上がりました(笑)
リトミックを受けただけで済まさず、なるべく家でも取り入れてみたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ちなみに、おかげさまでブログ開始後計100アクセスを達成していました。
(達成時点で開始後17日、19記事)
まだまだ全然ですが、とりあえずうれしいです!ありがとうございます!
よろしければ、今後とも応援よろしくお願いします(#^^#)