こんばんは。
2児の父であり、長期育休中の公認心理師こころふです。
今興味があることは、「子育てにどう心理学を活かすか」ということで、このブログでもそういった内容の記事をよく書いています。
子どもをほめるということ
さて、子育てでよく出てくる話題の一つとして、「子どもをほめる」というのがありますよね。
誰でも一度はその手の話題を聞いたことがあると思います。
「子どもはほめて育てるべし」「〇〇なほめ方がいい」「ほめて子どもの自己肯定感を高めましょう」などなど。
例外として、最近流行りのアドラー心理学では「ほめてはいけない」と言われているようですが、大方の意見としては「ほめる子育て」は推奨されていると思います。
かくいう私も、ほめることはとても大事だと考えている人間のひとりです。
さまざまな場面で、「ほめる」ことは子どもの感情や行動に変化を与えうるからです。
例えば、よくある親御さんの悩みのひとつに、「どうやったら子どもが勉強をするようになるのか?」というもがあります。
ここでも、子どもを上手にほめることで、勉強への取り組みが積極的になる可能性が十分にあります。
能力をほめるのか、努力をほめるのか
子どもの勉強への意欲や成績を伸ばすために、親はどのように子どもをほめたらいいのでしょうか?
結論から言うと、能力ではなく、努力をほめることがよいとされています。
一時期、経済学者の中室牧子さんが著した『「学力」の経済学』という本が話題になりましたが、その中にわかりやすく書かれているので、紹介します。
コロンビア大学のミューラー教授らは、ある公立小学校の生徒を対象にして「ほめ方」に関する実験を行いました。
その結果、「子どものもとともの能力(頭のよさ)をほめると、子どもたちは意欲を失い、成績が低下する」ということが分かったのです。
逆に、「あたなはよく頑張ったわね」と、努力をほめられた子どもたちは成績を伸ばしたのです。
「今日は1時間も勉強したんだね」などと、具体的な行動をほめることで、子どもの努力が引き出され、難しいことにも挑戦しようとする子どもに育つ、というのがこの研究から得られた知見なのです。
挑戦できる子どもに育てよう!
うちの娘は、慎重な性格ゆえ、「失敗しそうだな」と感じるとチャレンジしない傾向があります。
なので、娘が少しでも新しいことにチャレンジできたときには、うまくいったかどうかにかかわらず、「がんばったね~!」などと積極的に声をかけています。
まぁついつい「頭いいね~!」とかも言っちゃうんですけどね。親バカで(笑)
失敗をおそれない子に育ってほしいと思っているので、これからも娘の“がんばった姿”をほめるよう心がけていきたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!