こんにちは。
2児の父で、育休中のこころふです。
最近、子育てにゲームの要素を活かせるのではないかと考え、試行錯誤しています。
このような考え方をゲーミフィケーションといいますが、ビジネス分野で使われることが多い言葉です。私が調べた限り、ゲーミフィケーションを扱った書籍の多くは、ビジネス関連のものでした。
でも、要は人の行動のモチベーションアップに役立てるための発想なので、育児においても十分活用できると考えています。
さて、今回は「即時フィードバック」と「フィードバックの可視化」について書いてみたいと思います。
即時フィードバックとは?
即時フィードバックとは、ある行動に対して、すぐに何らかのリアクション(フィードバック)を返すことを言います。
リアクションは、行動した本人にとってよい結果であることもあれば、わるい結果であることもあり、その後の行動に影響を与えます。
ゲームでは、即時フィードバックの仕組みが巧みに利用されています。
例えば、アクションゲームの代表格「スーパーマリオ」であれば、プレイヤーがコントローラーのボタンを押せば、即座にマリオがジャンプしたり、歩いたりしゃがんだりします。
プレイヤーは、このようなマリオのリアクション(フィードバック)を確認しながら、自身のプレイを調整し、上達していきます。
もし、プレイヤーのボタン操作に対して、マリオのリアクションに大きなタイムラグ(遅れ)があったとしたらどうでしょう。
おそらく、すぐにイライラして、長くプレイし続けることは難しいと思います。
操作に対してすぐに反応が返ってくることで、あれこれ試してみようとするモチベーションが高まるのです。
対して、現実社会では、ゲームのようにすぐにフィードバックが返ってくるとは限りません。
仕事を例にとっても、自分の手掛けたプロジェクトの成否はすぐには分かりませんし、さらに言えば、成功したかどうか、はっきりと分からないことも少なくありません。
すぐに結果の分かるゲームと比べたら、モチベーションを高めたり、維持したりすることが難しいと思います。
このように、あらためて考えてみると、ゲームにおける即時フィードバックの仕組みは、ゲームへの熱中度を上げるためにとても効果的だと言えるでしょう。
子育てにおける「即時フィードバック」
さて、子育てにおける「即時フィードバック」の活用について考えてみます。
例えば子どもが、普段はママに履かせてもらっている靴を、自発的に履いたとします。
ここですぐさま、「自分で靴はけたね~、えらいね。」などと声をかけてあげたとしたらどうでしょう。
子どもは「自分で靴をはいたことを、ママは見てくれていた。ほめてくれた」と感じ、次に出かけるときには、また自発的に靴を履こうとする確率が高まるでしょう。
同じ言葉をかけるとしても、行動が起きてから1時間後であったとしたら、子どもは何を褒められたのかピンとこず、その後のポジティブな変化はあまり期待できないでしょう。
私もフィードバックのタイミングには気をつけていて、子どもが起こしたポジティブな行動に対しては、すぐに声かけするよう心がけています。
家事で忙しいときでも、なるべく時間を割くようにしています。
フィードバックの可視化
関連することとして、「フィードバックの可視化」についても触れたいと思います。
これもゲームにおける大切な要素で、フィードバックをよりはっきりと示すのに効果的です。
例えば、RPGでは、登場するキャラクターのステータスや称号(バッジ)、キャラクターの見た目などが、プレイした内容によって、変化します。
敵を倒してレベルが上がるとキャラクターは強くなりますが、ステータス画面の数値を見れば、その結果が一目瞭然です。
「子育て×ゲーミフィケーション②」で取り上げた「バッジ」も、一定の成果をあげたプレイヤーに対するフィードバックを可視化したものと言えます。
一方、現実社会では、自分のレベルやステータスが数値で明示されるわけではないので、強くなったり上手くなったりといった成長度合いが分かりづらい場合が多いです。
本を1冊読んだら「かしこさが2あがった!」とか、RPGのようにフィードバックがあったら分かりやすいんですけどね。
ビジネス分野でいえば、SNSの「イイね!」やフォロワー数、このはてなブログにおける「スター」のサービスなどは、ユーザーの積極的な利用を促す仕組みとして、かなり効果的なフィードバックだと思います。
(スターもらえると嬉しいですよね^^)
子育てにおける「フィードバックの可視化」
以前から何度も同じような話をしていますが、我が家では、子どもが起こした“望ましい行動”(お手伝いなど)に対して、シールをあげるというルールがあります。
シールは、壁に貼られているお手伝いシートに貼られ、どのくらいお手伝いできたかが、目で見て簡単に分かるようになっています。
娘にとってはこれが嬉しいようで、「見て~、こんなにお手伝いしたよ~!」とよく自慢してきます(笑)
ちなみに、長女は現在お手伝いシート22枚目に突入。シート1枚につき30枚のシールを貼れるので、すでに600枚を超えるシールが貼られていることになります。
シートの枚数ぶんレベルが上がるという設定にしてあり、シートに「Lv22」と表示されています。
こんな感じです↓↓↓
このレベル設定も娘にとっては励みになっているようです。
これらのシール、レベル表示、あとバッジもそうですが、視覚的なフィードバックの効果は、娘のリアクションから身をもって実感しています。
おわりに
今回は、ゲーミフィケーションの要素として、「即時フィードバック」「フィードバックの可視化」を取り上げてみました。
正直なことを言うと、これらの重要性については、私が「ゲーミフィケーション」という概念と出会う前から、知っていました。
もともと、心理学における学習理論や、対人援助場面において、よく知られた手法ではあるのです。
こう書くと、「じゃあゲーミフィケーションなんて言葉を持ち出す必要はなかったんじゃないか?」「既存の知恵の焼き直しなんじゃないか?」というご指摘を受けるかもしれません。
これは、もしかしたらその通りかもしれません(笑)
ただ、個人的には、ゲーミフィケーションという枠組みで考えなければ、今回書いた「レベル」や「バッジ」といったアイデアはたぶん出てこなかったし、自然と「楽しもう!楽しませよう!」という気持ちになれたのは、やはりゲーム感覚を取り入れたからだと思います。
このあたりは、私自身よく整理しきれていない部分なので、可能ならどこかでまた書いてみたいと思います。
いずれにせよ、フィードバックのタイミングや示し方は、子ども(ひいては人間)の行動を起こすモチベーションに大きな影響を与えるものなので、意識することは大切です。
子どものやる気を引き出す手法の一つとして、参考にしていただけたら幸いです^^
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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