こころふ日記 ~公認心理師が子育てや心理学のことなどを語るブログ~

公認心理師のこころふが、子育てや心理学のことなど気ままに書くブログです。

登園しぶりへの対応について

こんばんわ。 

公認心理師のこころふです。 

 

現在長期育休中で2児の子育てに奮闘中です! 

 

うちの3歳のぴよ子を、今年から幼稚園に通わせているのですが 今困っているのは“登園しぶり”です。 

 

出かける直前になると「おなか痛い」と言い出したり、「ねむい」「つかれた」と言い出したり、何かと理由をつけて休みたがります。 

 

園についてからも私の脚にしがみつき、 大声で泣きじゃくることもあります。 

 

まぁ、ほぼ毎日抵抗しますね(;^_^A 

いつも後ろ髪をひかれる思いで、娘を預けてきます。 

 

うまく声をかけて、なだめてくれる園の先生には感謝しかありません(;^ω^) 

 

幸い、迎えに行くときには「楽しかった~!」と笑顔で言ってくれるのですが、やっぱりちょっと心配になります。 

 

多くのママさん、パパさんが同じような心配を抱えているのではないでしょうか。 

 

初めて娘が本格的に登園をしぶったときは、登園時間が迫っていたこともあり焦ってしまい、

「え?なんで?」「時間がないんだよ」「早くいこう!」などと、かなり急かしてしまいました。 

 

今思うと、娘に無用なプレッシャーを与えてしまったなぁと反省しているのですが、やっぱり親側は「保育園・幼稚園は行くもの」「行って当たり前のもの」という意識がありますよね。 

 

だから、いざ「行かない」「いやだ」と言われると、焦ってしまったり、イライラしてしまったりする方も多いと思います。 

 

では、どう対応したらいいのでしょう。

 

対応のポイント

私も仕事柄、子どもの不登園や不登校に悩むさんの相談に対応させていただいたことがあるので、その経験と、今回自分が親の立場になって気づいたことをふまえて、私なりの考えを書きたいと思います。 

 

①「絶対に連れて行くぞ!」と意気込まない 

まず、「絶対に連れて行くぞ!」「何がなんでも登園させてやる!」とは意気込まないほうがよいです。 

たしかに、登園しぶりをする子であっても、 いざ行ってさえしまえば楽しく過ごせる場合が多いことと思います。 

だから、「連れて行ってさえしまえば大丈夫」「とにかく連れていくことが大事」と 考える人が多いと思います。 

 

その考え方がうまくいくケースもあるでしょう。 

ただ、“心の底から行きたくない”、“どうしても行けない”という子は存在します。 

理由は、集団に入ることが極度に苦手、新しい環境が極度に苦手、などさまざまです。 

そういった子どもたちにとって、保育園、幼稚園、あるいは学校という場所で過ごすことは、心底辛いことだったりするわけです。 

そして、その辛さをうまく言葉にできない子も大勢います。 

  

だから、「何がなんでも連れていく」は、ちょっと危険な考え方だと思うのです。 

無理やり登園させられたことが、トラウマになってしまう恐れもあります。 

  

さらに言うと、親が意気込んでしまうことで、冷静に対応できなくなり、子どもの登園への気持ちがよりしぼんでしまう可能性が高いです。 

「いざとなったら休ませればいいや」くらいにかまえていた方が、結果的に子どもの安心感につながり、登園できる場合が多いと思います。 

 

実際、子どもの不登校に悩む親が、登校させることをあきらめたとき初めて、子どもが登校できるようになるという例が少なくありません。 

  

②子どもの話に耳を傾け、共感する姿勢をもつ 

子どもから「行きたくない」と言われると、先の例の私のように「え?何言ってるの?」などといった言葉がつい出がちだと思います。 

  

しかし、これでは子どもは、自分の気持ちが親から否定されたと感じ、ますますネガティブな気持ちを強めてしまいます。 

 

親がまずするべき対応は、「そうか、行きたくないんだね」と子どもの気持ちによりそい、話を聞き、共感する姿勢をもつことです。 

親が気持ちを分かってくれたと感じると、子どもは安心し、 登園に向けて気持ちが動きやすくなります。 

結果的に行けなかったとしても、親に気持ちを受け止めてもらえた経験は、 その後のプラスになるでしょう。

 

③登園したあとのポジティブなイメージを持たせてあげる 

保育園、幼稚園に通い始めて日が浅く、新しい環境に慣れない状況であれば、 いやだなぁと思う気持ちはごく自然なことです。 

必要以上に不安がる子どももいます。 

そういった場合は、登園したあとの園での活動で、楽しそうな場面を具体的にイメージできるように伝えてあげるとよいかもしれません。 

「〇〇くんとおままごとして遊べるね」「今日のお昼は△△だね。楽しみだね」などといった具合にです。 

ポジティブなイメージが思い描けると、子どもの不安もやわらぎ、登園する気持ちに一歩近づくかもしれません。 

 

 

④登園できた日は、子どもの頑張りをねぎらってあげる 

行きたくないという気持ちを抱えながら、こころを奮い立たせて登園できた子に対しては、精一杯ねぎらってあげましょう。 

親ががんばりを認めてくれるということは、子どもにとって一番のごほうびです。 

安心感が得られ、次の日からの通園をがんばる気持ちが高まります。 

 

⑤園の先生と情報共有する 

園の生活の様子が分かると、子どもがどの部分をいやだと感じているのか察しやすくなり、対応しやすくなります。 

また、子どもが楽しんでいる活動や仲良くしている子の名前が分かると、 

③で挙げた「ポジティブなイメージ」を持たせてあげる声かけがしやすくなります。 

 

⑥朝は時間に余裕をもつ 

これは、今回私が痛感したことですが、 朝の時間がないときに、子どもにあれこれ言われると、気持ちが急いてしまい、 冷静に対応できなくなってしまいがちです。 

そこで登園準備を少し早めに始めることにしたところ、娘がイヤイヤ言い始めても、以前よりも冷静に対応できるようになりました。 

当たり前のことかもしれませんが、こういうちょっとした工夫も大事だよなぁと感じています。 

 

おわりに 

いろいろと書きましたが、ご家庭によって事情はさまざまでしょうし、 子どもには個性があります。 

これが正解という絶対の答えはありません。 

 

登園させることにこだわりすぎず、何より、子どもの気持ちによりそうということが一番大事だと思います。 

 

もちろん、なるべくなら毎日元気に通ってほしいですが・・・ 

やっぱり子育てって難しいですね(笑)

 

最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました(^^)

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【ブックレビュー】「いい子に育てると犯罪者になります」(著:岡本茂樹)

こんにちは。

今回も子育て関係の本を紹介してみたいと思います! 

  

『いい子に育てると犯罪者になります』 

 

 

著者は岡本茂樹さん 

臨床教育学者で、刑務所で受刑者の更生支援にも携わっていた方ですが、 

残念ながら2015年に亡くなっています。

 

この本は、岡本さんが亡くなられた後に、出版されたものです。 

新潮社の新書です。 

 

さて衝撃的なタイトルの本書ですが、 

読み進めていくと、 

刑務所の出入りを繰り返す、いわゆる累犯受刑者には、 

「いい子」だった人が多いとの内容が目にとまります。 

 

幼少期から無理を重ね、 

親の期待する役割を演じることに耐え切れなくなった結果、 

つもりつもった否定的な感情が「犯罪」という形で爆発するというのです。 

 

また少年院の問題についても言及しています。 

第2章のサブタイトルが「少年院に入ると、さらに悪くなる」で、 

こちらも注目すべき内容です。 

 

例えば、少年院では私語が禁止されています。 

これにより、少年たちは、自分の気持ちを開放することができなくなり、 

心理的に抑圧されてしまいます。 

 

私たちの日常においては、私語が禁止など、ちょっと考えにくいことです。 

 

それを少年院の少年たちは、基本的に24時間強いられている・・・ 

想像するだけで息苦しくなる。 

「さらに悪くなる」という著者の主張もうなづける気がします。 

 

私としては、少年院で働く方がわるいわけではなく、

おそらくは、少年院の中で昔から根づいているシステムが問題なのであり、 

そこではあたりまえの“文化”なのだと思います。 

見直していく必要はあると思いますが。 

 

心理臨床の話に置き換えてみると、 

こころや行動面の問題を抱える子どもたちと向き合うときには、 

その子がどんな背景を抱えているか、何が問題行動に走らせているのか、 

といった視点で考えます。 

 

例えば、幼少期に親から虐待を受けてきたとか、 

学校で強いストレスにさらされながら生活してきたとか、 

そういった背景が見えてくることが多いです。 

 

そして、そのようなこころの内に抱えた感情を、 

うまく人に話すことができずに生きてきている場合が多いのです。 

 

著者は、「人に迷惑をかけてはいけない」という考え方は、危険だと主張します。 

それは、しんどい、辛いときでも、 

感情を人に吐き出せなくなってしまうことにつながるからです。 

 

よく言われることですが、上手に人に甘えられる人の方が精神的には健全です。 

 

今回、私自身の子育ての仕方をかえりみたとき、 

やっぱりわが子を「いい子」に育てようとしていることに気がつきました。 

 

著者が主張するのは、 

指示や命令を子どもにたくさんすると、プレッシャーから子どもらしさを失ってしまうということ、 

自分の思っていることや考えていることをはっきり言えるように促すことが大事、 

ということです。 

 

わが子には無用なプレッシャーを背負わせることなく、 

「子どもらしく」育っていってほしいな、とあらためて思ったのでした。 

 

感想文のようになってしまいましたが、 

とても読みやすく、子育ての参考になる良書ですよ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます(*´▽`*)

 

 

子どもの自発的な行動を引き出すには ~トークンエコノミー法~

こんにちは 

公認心理師のこころふです 

 

2児のパパであり、現在長期育休中です。 

 

このブログでは、 

「子育てのなかに、こんな心理学的手法をとりいれたら役に立ったよ!」 

いったことを紹介したりしています。 

 

今回は、「子どもの自発的な行動を引き出すには」というテーマです。 

 

わが家の長女ぴよこは、現在3歳。 

私は「そろそろ少しずつ家のお手伝いを練習させたいなぁ」と考えました。 

 

お手伝いをする子は、社会を生き抜く力がつく、なんて話も聞くし、 

なにより、積極的にお手伝いしてくれる子に育ってくれたら、親の負担も減るし(笑) 

 

 

トークンエコノミー法

 

今回取り入れた作戦は、「トークンエコノミー法」です。 

 

この方法、いまさら私が紹介する必要があるのか(おそらくない)というくらい、 

心理学のなかでは有名な手法なのですが、 

知らない方もいると思うので説明しておきます。 

 

 

「トークンエコノミー」は行動療法の理論として位置づけられます。

「トークン」というのは「代理貨幣」と言われるものです。 

つまり、お金のかわりになるもの。 

 

身近な例でいうと、お店でもらえるポイントカード。 

 

買い物して一定のポイントがたまると、 

お金のかわりとして商品の購入に使えたりしますよね。 

 

ポイントほしさに、ついそのお店で買い物をしちゃう、 

という人は、私だけではないはずです。 

 

この場合、ポイントが購買への動機づけになっているのです。 

 

 

 ごほうびシールを使った動機づけ

 

これもトークンエコノミーを用いる際の王道ですが、 

わが家ではシールをごほうびとして使うことにしました。 

 

①娘とのルール決め 

 「お手伝いしてくれたら、シール1枚あげるね」 「やった~」 

てな具合に、あっさり契約は結ばれました(笑) 

 一応、シールが一定数たまったら、ちょっとしたおもちゃをご褒美として 

プレゼントすると約束してはいるのですが、 

 欲しいものを聞いても娘はいまいちはっきり答えないので、プレゼントは保留になっています。 

 3歳くらいの子には、シールをもらうこと自体が十分ごほうびになるようですね。 

 

②お手伝いシートを見えやすいところに貼っておく 

 お手伝いシートは、ウェブサイトからプリントアウトしました。 

 こちらのサイトがおすすめです。  

お手伝いシート・生活チェックシート | ぷりんときっず

 シールを貼るシートは、見えやすいところに貼り、 

 子どもが自分の成果を確認しやすいようにしておくとよいでしょう。 

 

③シールにひと工夫 

 ごほうびは子どもにとって魅力のあるものでないと効果が出ません。 

 私が工夫した点は、娘が喜びそうなオリジナルシールをつくってあげたことです。 

 娘の好きなキャラクターは“どマイナー”なので、当然市販されているシールなどなく、 

 「ならいっそつくっちゃえ!」と思ったのです。 

 「A-Oneラベルシール」を購入し、娘の好きなキャラクターが描かれている絵本をコピーしシールにしました!

 

 

 これはこれでちょっと手間なのですが、 

 娘の食いつきを見るに、手間をかけただけの意味はあったかなと思います。 

 

④お手伝いをしてくれたら、とにかくホメる! 

 ごほうびシールは予想以上の効果をあげ、 

 ときには娘が自分からお手伝いをしてくれることも増えてきました。 

 このときに大事なのは、すぐさまシールを渡してあげること。 

 即時性が大事なのです。 

  

 また、シールに加えて、ここぞとばかりに、 

 「すご~い!」「ありがとう!」と、ホメホメシャワーをあびせます(笑) 

 ときにはギューっと抱きしめます。

 娘もまんざらではない様子。

  

 物によるごほうびだけでは、いずれ効果が薄れてしまい、 

 子どもの要求がエスカレートしてしまうこともあるため、 

 親からのホメ言葉、感謝の気持ちを伝えることが、より大事だと思います。

 

※なお、今回の参考文献はこちらです。1988年出版とやや(いやかなりか…)古いので注意が必要ですが、行動療法の知識がコンパクトに載っていて今でも参考にしています(*^^*)

 

  

 おわりに

 

 お手伝い行動を引き出すことを目的に始めたトークンエコノミーですが、 

 今では、娘の歯みがきや、トイレでうんちができたこと(初めてできたときはマジでうれしかった!)などに対しても、 

 ごほうびを与えることにしています。 

 

 もちろん100%うまくいくわけではないですが、 

 以前よりも自発的な行動が増えてきたな~と感じます。 

 

 わざわざトークンエコノミーなどと専門用語を持ち出さなくても、 

 経験則などから、シールのようなごほうびを取り入れているご家庭も多いかと思います。 

 (そもそも心理学は、こういう常識の追随みたいな理論が多い…笑) 

 

 でも、まだ取り入れていなくて、 

 子どもの自発的な行動を引き出したいと思っている方であれば、 

 この方法はとても手軽なので、やってみる価値はあると思います!

 妻からの評判もよいです(笑)

 

 

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!

【ブックレビュー】「1日5分で親子関係が変わる!育児が楽になる!PCITから学ぶ子育て」

こんにちは 

今回は書評をしてみたいと思います 

 

『1日5分で親子関係が変わる!育児が楽になる!PCITから学ぶ子育て』 

著者は精神科医の加茂登志子さんです。 

 

加茂さんは、NHKの子育て情報番組にも出演されたことがあり、 

私はそれを見て初めて「PCIT」というものの存在を知りました。 

本書は、国内で初めてPCITを紹介した本だそうです。 

 

 

PCITとは?

 

PCITは、 

Parent Child Interaction Therapyの略で、 

「親子相互交流療法」と訳されます。 

 

育児に悩む親(養育者)と、子どものこころや行動の問題に対して、 

親子の交流を深めることで、回復に向かうよう働きかけるセラピー(心理療法)です。 

 

心理療法という言葉どおり、もともとは「治療」なのですが、 

子育て全般に役立てることができる取り組みでもあります。 

 

具体的にどういうことをするのかというと、 

プレイルーム(おもちゃのある遊び部屋)で親子に遊んでもらいます。 

 

セラピストは、その様子をマジックミラーごしに観察し、 

イヤホンをつけている親に対して、リアルタイムで効果的な関わり方をアドバイスします。 

 

専門家が親に効果的な関わり方をレクチャーするやり方は、 

ペアレントトレーニングをはじめ、それ以前からいろいろとありましたが、 

セラピストが親子交流の様子を直接観察しながらアドバイスできるというところが、

PCITの強みです。 

 

セラピストのアドバイスをもとに、親は「リーダーシップのある親」を目指します。 

12歳まで(特に2歳~7歳)の子どもに効果があることが証明されているそうです。 

 

発達障害を抱える子ども、虐待的な関わりをしてしまう親から、 

ちょっとやんちゃで育児に悩む、といったレベルまで幅広く効果が期待できます。 

 

 

 1日5分の「特別な時間」 

 

親には、1日5分、 

家庭で子どもとの「特別な時間」をつくってもらうことになります。 

 

親子2人きりで、「子どもファースト」で遊ぶ時間をつくるのです。 

ここで、親はさまざまなスキルを練習することになります。 

 

簡単に紹介すると、 

3つのDon'tスキルと、5つのDoスキルです。 

 

3つのDon'tスキル 

・命令しない 

・質問しない 

・批判しない 

 

5つのDoスキル 

・賞賛する(ほめる) 

・繰り返す(子どもの言葉を受け止め、返す) 

・まねをする(子どもの行動のまね) 

・行動の説明(子どもの行動を実況中継のように言葉にする) 

・楽しむ 

 

こういったこと1日5分続けていくと、 

親子関係が少しずつ穏やかになっていきます。 

 

もう十分だとセラピストに判断されると、 

ここでは詳しく説明しませんが、 

次の段階として、親が子どもに指示を出す練習をしていくことになります。 

 

つまり、 

前半:子どもファーストの「特別な時間」により、親子関係の改善をめざす 

後半:親が子どもに指示を出す練習をする 

の2段階になっています。 

 

いきなり指示の練習を始めるとうまくいかないそうです。 

やっぱりベースである親子関係が大事ということですね。 

 

 

実際にとりくむには・・・

 

実際にPCITを受けられる施設を紹介したページがあったので、貼っておきます。 

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwirycWS0qLsAhWKOnAKHayZCFQQFjABegQIAhAC&url=https%3A%2F%2Fpcit-japan.com%2F%25E6%2597%25A5%25E6%259C%25AC%25E3%2581%25AEpcit-international-%25E8%25AA%258D%25E5%25AE%259A%25E3%2582%25BB%25E3%2583%25A9%25E3%2583%2594%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2588-%25E3%2583%2588%25E3%2583%25AC%25E3%2583%25BC%25E3%2583%258A%25E3%2583%25BC%2F&authuser=1&usg=AOvVaw0eSLpgMQ6_fIBlyKiy8KeF

まだまだ少ないですね。 

 

まぁ、厳密に取り組むことができなくても、 

先ほどのDon'tスキルやDoスキルを意識して、 

子どもに関わるだけでも効果があると思います。 

 

個人的にもとても参考になったので、わが家の子育てにも活かしていきたいです。 

 

 

おわりに

書評というか、要約みたいになってしまいましたが、 

とてもわかりやすく、2時間くらいで読めてしまうので、 

悩めるママさん、パパさん、または専門家の方にもおすすめです。 

 

機会があれば、加茂さんの講演とかも聞いてみたいなぁ~。 

子育てで大事なのは、親のこころの余裕

こんにちは。 

 

長期育休中のこころふです。 

 

私は、心理職として、ママさん、パパさんの子育ての悩みや、 子どもの発達の相談にのることもありました。 

 

若いときは、「自分は子育て経験もないのに…」と申し訳ないような気持ちもあったので、 自分に子どもができたときは、そういう面でも安心したものです。 

(もちろん子育て経験がなくても、優れたアドバイザーはいますが) 

 

さて、そんな自分の仕事での経験や、今の自分の子育て経験、 それらをひっくるめて思うことは、 

「やっぱり心の余裕が大事だよね~」ということです。 

 

知ってはいた…。 

知ってはいたんだけど、やっぱり子育てって大変! 

聞くのとやるのとじゃ、また違いますね。 

 

特に、自分がメインで子育てをするようになってからというもの、 自分が我が子にこれほどイライラしてしまうというのは発見でした(笑) 

妻がメインで、私がサブの頃は、もうちょっと冷静に見ていられたのだけど…。 

 

やっぱり人間、イライラしたり、疲れたりすると、 

全然冷静に動けませんね。 

 

子どもをむやみにせかしたり、怒ってしまったり…ときどき自己嫌悪。 

 

つくづく、子育ての知識だけあっても意味ないよなぁと思います。

 

こころの余裕が大事! 

 

大事なのは、親自身のこころの余裕ですね。 

 

人それぞれだと思いますが、 まずは協力者をつくること、甘え上手になることですかね。 

 

わが家の場合、親族に協力的な方が多いので、本当にありがたい。 

両親に子どもを預かってもらい、自分がゆっくりできる時間をもらえたりもします。

 

それによって、だいぶ心の余裕ができている気がします。 

 

目の前の子どものわがままにイライラしてしまったときは、心を落ち着ける方法ももっておけるといいですね。 

私の場合は、子どもとちょっと距離をおいたり、深呼吸したりしています。

 

60点主義でいこう! 

 

あとは、子どもは自分の理想どおりには動かない、といい意味であきらめることですね。 

完璧を求めない、60点くらいでいいと割り切ること。 

これとっても大事です。

 

相談にくる方の中で、とても苦しんでらっしゃる親御さんの中には、

子どもに対しての理想が高かったり、ご自身の子育てに完璧を求める人が少なくないです。

でも、相談が進む中で、「100点を目指さなくてもいいんだ!」と親御さんが気づけると、

安心でき、結果的に親子関係がうまくいくケースがよくあります。

 

60点主義でいきましょう!

 

 

いろいろ言いましたが、子育てに苦労はつきもの、 

それでもこの苦労は必ず報われる、 そう信じたいものです 

 

子育て中のみなさま、いっしょにがんばりましょう!

ほどほどに

男心理師が育休をとろうと思った理由

 

 

こんにちは。

 

30代♂の私が、長期で育休をとろうと思った理由、経緯を書こうと思います。

 

理由はいくつかあるのですが、 

やはり子どもに向き合いたいと思ったことが一つ。 

 

もちろん、仕事をバリバリこなしながら、子育てもちゃんとやる、

そんな男性だっているとは思います。 

 

ただ私の場合は多忙な仕事を抱えながら子育てもしていくことに限界を感じていました。 

 

残業で疲れて帰ると、家事・育児に傾ける余力はなく、

ぐだ~っとだらける日々。 

 

土日も一緒にでかけたりはするものの、基本的には妻まかせ。 

 

「自分の心がけ次第じゃないか」と言われたらまぁそれまでなのですが 

仕事で心身ともに疲弊してしまうと、どうしても育児に前向きになれない自分がいました。 

 

ただ、果たして本当にそれでいいのか、もったいないことをしているんじゃないか

という気持ちは常にありました。 

 

子どもはどんどん成長変化していきます。

そんな子どもの変化をキャッチできずにやり過ごしてしまうのはもったいない! 

 

そこで思ったわけです。 

「だったら強制的に向き合わざるを得ない状況に自分を追い込んでやればいい」と。 

 

育休の申請には、正直めちゃくちゃ気を遣いました。 

うちの会社では、増えてきているとはいえ、まだまだ男性の育休取得というのは珍しい。 

まして長期でとなると、ほとんど聞いたことがありませんでした。 

 

自分が休んだとしても、職場に大きな影響が出るわけではないけど、

それでも仕事の引継ぎやら、人事配置の関係やら、細かな影響が出るのは間違いない。 

なので、職場の上司に初めて伝える際にはかなり緊張しました。 

 

ただ、結果的にそれは私の気にしすぎだったようです 

 

最初は、「え?」というような意外そうな顔をされたものの、

否定されることもなく、聞き入れてもらえました。 

 

同僚や家族、友人も背中を押してくれました。 

 

基本的に否定する人はおらず(心配する人はいました。お金のこととか)

むしろ「いいじゃん!」といった反応でした。 

 

たぶん、自分が思っている以上に、世の中はそのへん、

もう考え方がシフトしてきてるんですかね。 

 

でも、男性育休、日本では取得率めちゃくちゃ低いんですよね。 

今調べたら2019年度の男性育休取得率は7.48%。 

これでも過去最高らしい…。 

 

多くの組織が、制度はあってもとれない、 

言いだそうものなら、冷たい態度をとられるなんてところも、やっぱりまだあるみたいですね。 

 

個人的に嬉しかったのが、 

「こころふさんが育休とるなら、将来おれもとりやすくなりますよ!」 

と言ってくれた後輩がいたことです。 

 

もちろん、育休をとりやすい環境づくりがまず大事だと思いますが、 

私のような例が新しい風となり、 

男でも「育休とりたい!」と言いやすい雰囲気になったらいいなぁ、なんて思います。

 

はじめまして

はじめまして! 

こころふです。

 

完全にブログ初心者です。

いろいろ設定する箇所が多く、とまどっています(;^_^A

 

さっそくですが、自己紹介をば!

 

30代男、2児の父です。

大学時代は心理学を専攻し、その後、ありがたいことに心理職として飯を食べていけるようになりました。

昨年、国家資格化である公認心理師を取得することもできました。

 

現在はいろいろあって、長期育休中です。 

2人のちびちゃんズにふりまわされる日々ですが、けっこう楽しい!

 

このブログでは、日々の子育てや日常の出来事、それから公認心理師としてのちょっと専門的な話もしていけたらな~と思っています。

 

よろしくお願いします<(_ _)>