こころふ日記 ~公認心理師が子育てや心理学のことなどを語るブログ~

公認心理師のこころふが、子育てや心理学のことなど気ままに書くブログです。

娘の登園拒否と向き合う①

こんにちは。

2児の父であり、育休中の公認心理師こころふです。

久しぶりの更新になります。

 

以前何度か書いたのですが、長女(4歳になりました)の登園拒否が激しく、どのように対応すべきか悩んでいました。

 

 

kokorofu.com
kokorofu.com

 

 

ここ最近の経過と、私が感じたことを書いてみたいと思います。

 

長女の登園拒否が本格的に始まったのは11月中旬。

前々から登園をしぶる傾向はありましたが、励ましているうちにやる気になって登園できることがほとんどでした。

が、ある日突然、それまでとは一線を画すような拒否を見せました。

それまで、幼稚園に着いてからイヤイヤすることはありましたが、出発前から頑なに嫌がることはあまりなかったのです。

その後、ほぼ毎朝「行きたくない」と言うようになり、ときどき休ませながらもなんとか説得して登園させていました。

基本的には、長女の「行きたくない」という気持ちを受け止めつつも、簡単に休ませてしまうとそれが当たり前になってしまうのではないかという不安から、私なりに頑張って説得していました。

それでも、最終的には本人の意思に任せたいという気持ちがあり、なるべく「うん」と言わせてから連れて行くよう心がけてはいました。まぁ長女の方も、明らかに“仕方なく”という感じで行く日も多かったのですが・・・。

それでも、園での様子を見ている限り、楽しそうに過ごしてはいたので、まぁ大丈夫だろうと思っていました。

少しでも楽しんで行ってもらいたいと思い、いろいろと工夫もしました。

kokorofu.com

 登園までの過程をちょっとしたウォークラリーのように仕立て、長女の気持ちが上がるようにも努めました。

それはそれで一定の効果をあげていたように思います。

また、しぶしぶだったとしても通い続ければ、次第に拒否も薄まるだろうと考えていたのです。

 

が、予想とは裏腹に、長女の拒否反応は徐々に強くなっていきました。

もはや説得に応じる気配もなく、頑として譲らないといった様子でした。

日によっては、絶対に嫌だと言わんばかりに、全身をめちゃくちゃに動かし、私に対して殴りかかるようなこともありました。

 

これはさすがにまずい、と思いました。

長女の登園への拒否感は、私が思う以上に大きく膨らんできていたようでした。

 

迷いはありましたが、いったん登園に向けての説得を緩めてみることにしました。

もしかしたらその方が逆に登園するんじゃないか、という期待もありましたが、それは叶わず、長女は嬉しそうに休園を選択したのです。

 

1週間くらい、園を休む日が続きました。

さすがにどうしようかと悩みました。

さらに困ったことには、妻が、私のソフト路線な考え方、つまりなるべく本人の気持ちを尊重し、休園も許容する方針に不満を訴えたのです。

「とにかく連れて行くことが大事だよ」と。

このことから、長女の登園拒否への対応をめぐり、夫婦間で対立することになりました。

 

私としても、自分の方針が絶対に正しいと思っていたわけではありませんでした。

でも、セオリーではあると考えていました。

ムリヤリ連れて行くことはできますが、そんなことを続けても、さらに拒否が強くなるだろうし、そもそもそこまでして連れて行く必要があるのか?という疑問もありました。

もっともこれは、私が育休中だからとれる対応であって、いざ仕事が始まってしまえば、そうも言ってられないのですが・・・。

 

 

このような状況に陥ったことで、私はあらためて、不登園・不登校状態になった子の親の苦労を理解することができました。

想像以上のストレスでした。

まず、子どもが園に行かない、ということ自体がストレスになります。このままずっと行けないのではないかという不安も出てきます。

また、子どもが園に行かないことで、そのぶん、親の自由になる時間が減ってしまいます。基本的には1日中いっしょにいなければならず、息がつまってしまいます。

さらに、パートナー(私にとっては妻)から自分の対応を責められることよるストレスも大きいです。

私自身、心理職として不登校の子とかかわることがありましたが、その母親が夫から責められ、うつになってしまうという話はよく聞きました。

まさか、自分が似たような体験をするとは思いませんでした(-_-;)

 

あと、地味に気になったのが、幼稚園の先生方からの視線です。

「お父さん、しっかりしてよ!」とか「対応がなってない!」といった視線で見られているんじゃないかと感じました。

もしかしたら私の考えすぎかもしれませんが、言動のはしばしからそう感じることはよくありました。

不登園、不登校の子を抱える親の多くは、いろいろなものと闘っているのだろうなと感じました。

 

 (つづく)

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

よかったら応援クリックよろしくお願いします(^^)

 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村