こころふ日記 ~公認心理師が子育てや心理学のことなどを語るブログ~

公認心理師のこころふが、子育てや心理学のことなど気ままに書くブログです。

男性が育休をとるメリット・デメリット

こんばんは。 

 

私が育休を取り始めてからすでに半年以上が過ぎています。 

 

今回は、私が感じている、育休をとったことによるメリット・デメリットを 

書いてみたいと思います。 

 

今、育休をとろうかどうか迷っている方がいれば、 

少しは参考になるかもしれません。 

 

 

育休のメリット 

 

①子どもと向き合えるようになった 

子どもと過ごす時間が圧倒的に増え、前よりも子どもと向き合えるようになりました。 

以前は気づきづらかった子どもの感情の動きや、 

ちょっとした変化にも気づけるようになりました。 

 

特にうれしかったのは、娘が「あーとう(ありがとう)」と初めて言えたときと、 

妻が仕事にでかけるとき、最初はいつも泣いていたのに、 

1週間くらいで「ばいばーい」と手を振って見送れるようになったことです。 

娘の成長を感じ、思わずギュ~ッと抱きしめてしまいました。 

 

妻から感謝されるようになった 

家事・子育て面において、妻から感謝されることが増えました。 

特に、妻の帰りが遅いとき、 

うまい具合に寝かしつけまで完了していると、喜んでくれます。 

(起きていると、妻の帰宅と同時に子どもらのテンションが爆上がりしてしまう) 

 

私が働いていて、妻が育休をとっていたとき、 

果たして自分は妻に感謝の気持ちを伝えていただろうか… 

かなり怪しい(*_*; 

 

 

 

③子育ての大変さを理解することができた 

これ、育休をとるにあたっての目的の一つでもありました。 

仕事で子育て相談に応じることもある立場からして、 

メインで子育てを担うことの大変さはぜひ体感しておきたかったのです。 

 

一人の父親としても、 

これまでの妻の苦労を理解するという意味で、 

とても大事な経験になると期待していました。 

 

いざ、やってみて、 

“予想通り”大変でした。ええ、大変ですとも。 

 

でも、“予想以上”ではありません。今のところ。 

そう思えるのは、妻をはじめ、周りに理解、サポートしてくれる人が多いからでしょう。 

 

大変さとともに、サポートしてくれる存在の重要性を実感できたことは、 

私にとって、とても大きな実りになってくれそうです。 

 

④自分の生き方・働き方を振り返る時間が増えた 

つい1年くらい前まで、定年までずっと働き続けることを当たり前だと思っていました。 

忙しさに追われたまま、走り続けたここ数年。 

それはそれで、得るものはたくさんあったけれど、 

逆にいろいろなものを犠牲にしてきたような気もします。 

 

一言でいうと、こころの豊かさ。 

 

育休という選択肢を考え始めたことで、ようやくそこに疑問を持つようになりました。 

 

そして子育てに向き合ってきたこの数か月間。 

家族とふれ合うこの“豊かな時間”を、仕事の忙しさにかまけてないがしろにしてしまうのは、 

自分の人生において、大きな損失なのではないかと思うようになりました。 

 

“ワーク・ライフ・バランス” 

口で言うのは簡単ですが、実現するのは簡単じゃありません。 

どうしたら実現できるのか、考え続けていく必要がありそうです。

 

⑤家事スキルが上がった 

私の家事スキルといえば、めちゃくちゃ低レベルだったと思います。 

というか、今も決して高いとは言えないのですが、 

それでも以前に比べれば、だいぶましになったと思います。 

 

特に、私は料理が大の苦手で、1年に1回するかしないかというレベルだったのですが、 

育休をとってからはさすがにそういうわけにはいかず、よくつくるようになりました。 

やり始めると、これが、意外と楽しかったのです。 

 

基本的に面倒くさがりな性格なので、どうしたら簡単にお弁当を仕上げられるかとか、 

つくり置きをどうするか、とか、いろいろと工夫するようにもなりました。 

 

今回育休をとらなければ、おそらく一生料理なんてすることはなかったでしょう。 

 

家事に限らず、新しい生活スタイルを送ることで身につくスキルは、 

きっと誰にでもあることでしょう。 

 

 

育休のデメリット 

 

さて、今度はデメリットです。 

 

①家計がきびしくなる 

やはり、これが大きなデメリットかなと思います。 

給付金が出るとしても、収入はかなりダウンしてしまいますし、 

家計がきびしくなる家庭も多いと思います。 

 

わが家も例外ではなく、通帳残高のさみしいこと、さみしいこと… 

 

逆に言えば、ここが問題ないご家庭であれば、 

ぜひご検討を、といった感じです。 

 

②仕事のキャリアの問題 

一定期間仕事から離れるわけなので、 

その後のキャリアに影響が出るパターンもあると思います。 

はえらくなりたい気持ちなどさらさらないので、無問題ですが、 

復帰した後すぐに勘がとりもどせるのか、といったところは少しだけ不安です。 

 

③職場によっては、白い目で見られる(かも) 

これはその組織、職場による、としか言えませんが、 

まだまだ男性が育休をとることを、よく思わない人たちがいるのは事実でしょう。 

男性の育休取得率が低いのも、ここが大きな原因です。 

 

実は私もそのようなことを危惧はしていたのですが、まったくの杞憂でした。 

理解をしてくださった職場の方々には感謝しています。 

 

 

以上、個人的な体験をもとに、メリット、デメリットを挙げてみました。 

私自身は育休をとってよかったと思っていますが、 

こればかりは人それぞれなので、

 

とったら絶対ハッピー!

 

なんてことはもちろん言えません。 

 

ただ、私が最終的に育休取得を決めた理由の一つが、 

「今しかとれない」でした。 

 

子どもが大きくなってしまったら、「育休」はとれないのです。 

これを逃すと、可能性のある長期休暇って、たぶん病休か介護休暇くらいですよね。 

 

そう思うと、あとで悔やむよりは、思い切ってとろうと思えたのです。

 

最後まで読んでくださった方(いるのか?)、ありがとうございます!

もし、少しでも参考になったのであれば、うれしいです(^^♪